茶室がある事務所
2021年2月、クローバーシステムはお引っ越しをしました!
新しい事務所にはなんと茶室があります。
16世紀後半、千利休によって確立されたとされる茶の湯の文化。
“茶室”は非日常を演出する茶道には欠かせない日本独自の建築形式として受け継がれてきました。
茶室には細かなルールがあり、多くが『お客様との良い関係』を作るために決められたもの。
その意味を調べてみるととても勉強になったのでご紹介します!
すべての人が平等という精神
茶室には”にじり口”と呼ばれる隠し扉のような小さな入口がついていて、
およそ60〜70センチ四方で、かがんで身を小さくしないと入ることができない構造になっています。
千利休によって茶室が確立されたのは戦国時代。
とても小さなにじり口には武装したままでは入れず、刀や弓を外さなければ茶室に入ることが許されませんでした。
茶道の世界ではすべての人が平等という精神。どんなに身分が高い武士でも刀などの装身具をすべて外さないと入ることができないように、千利休は入り口をこんなにも小さくしたのだそうです。
おもてなしの気持ち
茶室には炉と呼ばれる畳の下に備え付けられている小さな囲炉裏があります。
炉は茶席でお湯をわかすために用いられるもので、
5~10月頃の夏季に使われるものを「風炉」、11月~4月の冬季に使われるものを「炉」と呼びます。
暑い時期には炉は閉じ「風炉」を使い、逆に寒い冬には、お客様を温められるよう「炉」を使うのだそうです。
究極のコミュニケーション
時節のお茶器やお花、香りで空間をデザインし、五感すべてからおもてなしの心、お客様を想う気持ちを感じてもらえるような志向を凝らす茶室。
なぜ茶室は4畳半とコンパクトな作りなのでしょうか。
気の合う人が集い、互いに雰囲気を読みながら、場を作り上げる「一座建立」が理想と言われる茶道。
適度な距離間を保てる4畳半が適当だったのだそうです。
茶室の構造や意味を理解することで、「茶室は神聖な場所で、その中では皆平等」「お客さまに敬意を払っている」など、茶の湯の精神を少しだけ理解することができた気がします!
おもてなしの心 コミュニケーション こんな気持ちを大事にお仕事ができる事務所になっていけることを願っています。(by デザイン担当)